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Channel: 奈良順子の人材育成
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►「マッサージの報酬・1時間60円」

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セブには気軽に入れるマッサージ店が多いんですょ。

タイ式ストレッチマッサージ、スウェーデン式、韓国式とか幾つか種類があるようです。

それが日本に比べるととても安いんです。町の中にある一般のお店は、一時間500円から700円くらいで、観光客とか学生とかビジネスマンとか誰でも気軽に予約なしで入れるんです。

私も試しに、1・2度行ったことがあるけど、本当に真剣にマッサージしてくれるんですよ。重労働だな、って思う。でも、報酬を聞いてびっくり。一時間、60円ほどなんだそうです。

それに、基本給がゼロ円なので、一日一人も顧客がこなければ、一日拘束されて、日当ゼロ円ってことなんですよ。最近は不況なので、一日平均二人くらいだそうで。となると、一日職場にいて、150円にもならない。それに少々のチップが頼りだとか。

私がマッサージを受けた人は、シングルマザーだそうで、それでは親子で食べていけないので、お店に来る顧客の家に行き、マッサージをするそうなんですよ。そうすると全額入ってくる。わざあわざ来てくれたのだからと、チップも多くもらえる。ということなんだそうで。

お店で働くのは、個人のお客さんをつかむため、って言ってました。だから、私にも、「何処に滞在してるのか?」とか、「訪問マッサージも出来る」とか言うんですよ。そういうのあまり好きじゃなくって、断ったんだけど。

お店のオーナーたちも、顧客をとられてしまうことも知っているようで、だから、一人マッサージしたら60円とか、低い歩合制にしてるのでしょう。

セブの風習からして、たとえ基本給を高額にしても、歩合を高くしても、いづれ、やはり顧客をもって行かれてしまうかもしれない。雇用者と従業員の信頼関係が希薄のかもしれない。

オーナーは、どうせ従業員は「ズル」するんだから、歩合が低いのは当然。一方、従業員は、歩合が低いんだから、「ズル」するのはあたりまえ。こうした考え方になっているのでしょう。

貧困が進み、極度な低賃金になると、人々は生きるために色々なことをしなくてはならない。

すると、経営者と従業員との信頼関係が崩れたり、顧客に嘘をついたり、そういう結果になっていく。

日本のホテルなども、嘘の食材で問題になってるけど、

企業の「利益追求のみ」だと、徐々に取り返しのつかない社会に変貌していくんじゃないかな。。。モラルも何もないような。お金の為だったら何でもするような。

日本も、こうなっていくんじゃないのかな。。。

さて、昨日は下記をエントリーしました。

是非、ご訪問下さい!

阪急阪神ホテルの嘘「日本の‘信用’は死語なのか?」-「奈良順子セミナーweblog」


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