富の分配が十分でないと、国民はどうしようもないんですよ。(写真;AFP)
それがどういうことなのか、今回のフィリピンの地震と台風を経験して、現実の厳しさを目のあたりにしてる日々です。
日本も、一般国民の収入の減少、増税、社会保障費の削減、雇用規制の強化、秘密保護法案、汚染の垂れ流し、それにTPPが本格化すれば失業者も増加するでしょう。このままいけば、国民が疲弊しフィリピンと同じ状況になっていくのではないだろうか。
セブ北部の島へお米・水・必需品を届けに行った仲間たちが昨日市内に戻ってきました。
まだ電話で話した段階なのだけど、「家屋の倒壊など被害は大きい」と泣きながら言ってました。政府からほんの少しの支援物資が届いただけで、避難所、テント暮らし、または野宿をしている状態だそうです。「皆が飢えている」。そう言ってた。被災地に4日間滞在しセブ市に戻ってきたけど、ショックと疲れで寝込んでいます。
先日話をした女性とまた昨日話す機会があったのだけど、セブ北部にある実家は倒壊したまま、家族はまだテント暮らしが続いているそうです。食糧も水もなく、精神的におかしくなってきている人たちもいると嘆いています。妹さんは腹痛が止まらず苦しんでいるそうなんですよ。病気にかかる人たちも増え、そのうち疫病なども広まっていくだろうと彼女は言ってます。
被災地の復興は難しく、徐々に人々はセブ市に流れてきてるそうです。それでも何らかの交通手段でセブ市まで来れれる人たちは良い方で、お金がまったく無い家族が殆どで、そのまま動けない状況だそうです。「援助は来ないことは分かっているけど、それでも待つしかない。。。」と、残された人々は言っているそうです。「崩壊した家などの保証はないので、結局自分たちで生きていくしかない」とも言ってました。
これから路上生活者の数はかなり増えていくことになるでしょう。
海外に出稼ぎに行っている不法滞在労働者も各国からフィリピンに強制送還となっているので、これからフィリピンの貧困は限界以上に深刻化していくことになるでしょう。
各国からの援助もあるようですが、一日も早い復興を願うばかりです。